生木と木材の間にある時間
まずは、あすなろの木に、ありがとう!を伝えたいと思います。
神戸に来てくれて、開港150年のメリケンパークに素敵な景色を見せてくれて、
ありがとう!
神戸にやってきた世界一のクリスマスツリーは
昨夜~今朝の未明にかけて、
材木になる為に、伐採されました。
早速、いろいろ言われていますね。
(気持ちはわかりますが・・・)
もともと、伐採される予定の木が、
それまでの少しの時間、神戸で多くの人に
めざせ!(メッセージの数)世界一のクリスマスツリーとして、
ちょっとワクワクする時間と、
歴史を思い考える時間を作ってくれました。
富山県氷見市の方々との交流もありました。
そして、本来の姿、
材木になるための準備に入りました。
私も専門家ではありませんが、
間伐材などの、生木が木材になるためには、
自然乾燥や、人工乾燥などで、水分を無くす作業をしなければなりません。
生木は重量の150%の水分を含んでいると言われています。
その水分量を20%以下にしなければ、
材木として使用することが出来ません。
それは、
植物をドライフラワーにするときに縮むように、
野菜や果物をドライフルーツにする時に小さくなるように、
木も割れたり、ゆがんだり、変化があるからです。
あすなろの木は
木そのものが持つ精油成分
α―ピネンの森林浴のようなリラックス効果
ヒノキチオールなどが持つ、高い殺菌・防腐効果により、
昔より、神社仏閣等にも多く使われてきています。
それらの効果を生かす為にも、できれば自然乾燥で、時間をかけて、
しっかりと水分を出していく必要があります。
木の大きさにもよりますが、1年から3年、それ以上かかると言われています。
そうやって、丁寧に造られた木材は、
例えば、檜などは、
伐採されて乾燥してから樹齢の2割ほどの期間は強度が増していき、
徐々に新材のように戻ると言われています。
檜のはなしではありますが、
法隆寺、五重塔などは、樹齢2000年の木材を使っているため、
その倍4000年は持つともいわれています。
今1300年くらいでしょうか。
木材ってすごいですよね。
そんな木の特徴を生かして、
今回神戸に来てくれた
あすなろ(翌檜)の木も、
いつか、
生田神社の鳥居にも使われると聞いていますし、
他の部位も、
ちゃんとどこかで生かされていくに違いありません。
自分たちの時間軸で、
物事を考えるのを、
一旦、横に置いて、
木からの恩恵に感謝する時間になることを願います。
中日新聞のWEB記事です。
※
いろいろな場所で、個人的な意見でお話しさせて頂いていますが、
プロジェクトのメンバーではありません(苦笑
短期間での決定とオペレーションは、無理も感じました。
ただ、批判の対象になるだけでは切なく・・。
花屋としての、一個人の意見として読んでくださいませ。
今日も花とともに
ARNE&KAMOE
にしむらゆき子
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