花マーケティング02
【manegement】
毎日、花・植物の楽しさをいろいろな角度から書いています。
今日は昨日の続きで、マーケティングです。
※マネージメントの日は、
これから花の仕事(花屋、WEB、教室等)を始めたい方、
新しいことにチャレンジしたい方、
仕事を始めたばかりの方へ
何か参考になったり、
勉強したいきっかけになると良いなあと思い、
仕事で考えていることあれこれを拾いながら書いています。
前回の話題
昨日は、
マーケティングとは、「売れる仕組みをつくること」
売れる=売り上げ の公式は
「販売価格」×「個数」=売り上げ
そのどちらもが、マーケティングの対象であることをお話ししました。
今日はその
「販売価格」です。
販売価格
昨日
販売価格は
仕入れ単価、制作時間、人件費、パッケージ 流通コスト、そして、競合他社の価格等の要素をすべて考えあわせて、自社商品が最も利益が出る価格を考えます。
と書きました。
最も利益が出る価格を想定しますが、
これはとても難しいですね。
マーケティングのプロならその予測値を計算ではじき出します。
私たちの場合、「継続可能な販売価格」が正解かもしれません。
みなさんもよくご存じのユニクロが
2014年から少しずつの値上げを断行していったことは覚えていらっしゃいますか?
よくニュースにもなりました。
その結果も取り上げられていましたね。
2015年の6月には売上高11%減と発表がありました。
このことについて、
柳井社長は、まだ日本の経済はデフレから脱却していない と表現されました。
(↑3日の兵庫同友会経営指針オープンセミナーで丸山先生も仰っていました)
値上げの理由のひとつは円安です。
2013年2014年は為替の乱高下があり、
しばらく、円安が続いた時期がありました。
この時期は少なからず、
花業界も影響を受けました。
輸入商材、もちろん燃料が高くなり、
花業界もPP(プリプロピレン)関係が軒並み値上げされ、
お花も燃料が高く、それが反映できるような立派な花ばかりが販売されるようになりました。
一方で
その値上げを売価にすべて反映できたかというと、
なかなか難しかったですね。(笑
それは、
私たち花屋は、直接お客様の声を聞きながらお仕事させて頂いていること、
お客様のご予算が先にあり、制作させて頂くことがほとんどだからです。
同じ価格で販売して、
仕入れが高くなると、利益が無くなります。
場合によっては赤字です。
利益が出ないと、仕事を続けられません。倒産してしまいます。
そこで、
自分の店は、どういう方針で価格を決めるのか?
どのようにして、利益を出すのか?
考えて選択して決めます。
とても大事なマーケティングなのです。
方法は幾通りかあり、
その結果は、商品に反映されていきます。
・サイズを小さくする(コンビニのパンやお菓子がその方法でしたね)
・デザイン力で価値をあげる (選んでもらえる商品を考える方法)
・そのままで数量を増やす(わずかでも利益が出る場合はそのままでマーケットを増やすことを考える方法もあります)etc・・・
選択し、決める為にはいろいろな情報が必要です。
(選んで実行できる、こちらの力量も必要です)
一番大事なことは、
お客様が喜んで下さるだろうか?
という視点です。
喜んでいただけないと、
お客様に選ばれなくなり、
結果、仕事が出来なくなるからです。
なので
喜んで頂けるかどうかを第一に考えます。
データとしては
仕入れの値上げ幅
販売状況
など
予測も必要です。
円安はいつまで続くのか、
仕入れ価格はいつまで高いのか(花は市場が価格を決めるので)
今後売れるものはどのようなものか?
などなど。
もちろん、
同じような商品を扱っている競合先、(私たちの場合は花屋さん、雑貨屋さん)
同じお客様に選ばれている競合先(ケーキ屋さんや、アクセサリーショップ等)が、
どのように対策されているか、、も
重要な情報のひとつですね。
そんなことを思いながら
お買い物していると
見るものすべてが興味深くなり、、
楽しくなります。
「大変な時も楽しい。大変なことは次々やってくるものだから。」
仕事を真剣にされている方から聞く言葉です。
大変な時ほど、自らしっかり情報を集めて、自らしっかり考えて、選択し
決定したら動く。
それが楽しいのでしょう。
もちろん、
私も仕事が楽しいひとりです。
こうべ市役所の南側、東遊園地公園のアジサイがとてもきれいに咲いてきました。
今日もありがとうございます。
花とともに
KAMOE&ARNE
にしむらゆき子
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