想像力は何にも勝る

【flower design】
私の教室に来られる方の中には、
生まれてはじめて、お花のレッスンを受けられるという方も、
もちろんいらっしゃいます。

まったくはじめての方とお話しする時には、

「お花を上手に生けたいと思うことを忘れてみましょう」

と、お声をかけます。

お花が「どのように生けられたいと思っているのか」を想像してみたことありますか?
ほんとのところはわかりませんが(笑
それでも、思いを馳せてみる意味はあると考えています。


どのように、どこに「生けられたい」と思っていると思いますか?




生まれ育った環境に近い状態が、しっくりと落ち着きますよね。きっと。
そのままは無理ですけど。

切り花は同じ種類の仲間と、キュッと束になってまとめられて、箱に入って流通しています。そしてやっと自分の空間を与えてもらって、お水ももらって。
ほっと一息ついています。

そんな子たちがもともと自生していたであろう場所はどんなところだったのだろうか。
自然に咲いている時には、どんな方向を向いてどんな風情でいるだろう?
そんな想像力をいつでも働かせることが出来るようになると、お花が生き生きしてくるような気がします。 

・・・気がするだけかもしれませんね。 

でも、お散歩するのが楽しくなりますね。


想像できたとしても、その通りに生けることは、難しいものですが。


この「想像してみること」には、理屈を超える
無限の力があるんじゃないかな?と思います。


次回の【flower design】は
デザインに関して「想像してみること」の手法について、書いてみたいと思います。



にしむらゆき子


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